2023年IPO市場の振り返り 

2023年の1年間で、一般市場には96社、TOKYO PRO MARKET(TPM)には32社の計128社が新規上場しました。直近期の振り返りとして、業種や所在地等の基本情報、申請期の経営状況と公募価格時価総額の関係性、業種や経営規模等のカテゴリー別の情報をグラフにまとめました。

2023年上場企業:概要

2023年のIPO企業数は合計128社でした。

2023年一般市場上場企業:概要

2023年の一般市場IPO企業数は96社でした。
TPMと比較し、設立後短期間で上場している企業が多く(半数以上の企業が設立後15年以内)、また上場企業のうち約70%の企業が東京の企業でした。

申請期の売上額が50億円以下の企業が半数を占め、全体の約1/5の企業は申請期に赤字でした。

2023年一般市場上場企業:業種別情報

情報通信/サービス業については、準大手監査法人も積極的に受嘱しています。

2023年一般市場上場企業:規模別情報(売上ベース)

準大手監査法人は、売り上げベースで10億以上の企業の監査を幅広く受嘱しています。

2023年一般市場上場企業:規模別情報(純利益ベース)

大和証券は赤字企業についても積極的に受嘱しており、準大手監査法人は赤字企業含め幅広い層の監査を受嘱しています。

2023年一般市場上場企業:規模別情報(時価総額ベース)

時価総額50億円以下のレンジでは、SBI証券及びその他証券(東海東京、三菱UFJモルガンスタンレー、岡三等)の比率が高い結果となりました。

2023年一般市場上場企業:時期別情報(設立からの年数)

設立後15年までの企業については、大和証券の受嘱比率が高く、次いでSBI証券、SMBC日興証券が位置しています。

2023年TPM上場企業:概要

2023年の東京プロマーケットIPO企業数は32社でした。
一般市場と比較し、創業後20年以上経過した企業や東京以外の企業の比率が高い結果となりました。

J-Adviserは日本M&Aセンター、フィリップ証券、アイザワ証券の順に多くなっています。監査法人はコスモス、ひかり、新月が多いですが、他の選択肢も広がっています。

以上